野草・雑草に興味のあった私もオニノゲシが食べられると聞いた時に「ウソでしょ！？」と思いました。だって見て下さい、この写真！ギザギザの葉っぱは触っただけでも痛いんです！折ったところからも白い汁が出ていかにも苦そう！
でもご安心を！茹でて食べると拍子抜けするほどクセもアクもない美味しい草でした！
見た目の印象から絶対食べられるはずがない！苦くてマズいはず！と決めつけていましたが、顔が怖いだけで心の優しい赤鬼のような草でした！（by泣いた赤鬼）
白い汁が苦そうだなぁーというイメージがありましたが、切り口から白い液が出るのはレタスも同じです。子供の頃、タンポポの茎を笛にして吹く時に、あの白い液が苦くてたまらなかった記憶がありますが、大人になると味覚も変わるものですよね。
でもホントに全然苦くなく食べられましたのでご安心下さいね！
オニノゲシを採る準備
オニノゲシを食べる時に一番気を付けなければいけないのは葉っぱのふちのギザギザです。
正直、痛いです。
痛い草は除草するのも大変なので好きではないんですが、食べられるということなので頑張って採ります。
普通の軍手ではトゲを通してしまうので、突き刺し強度の高くなっている手袋か、厚手のゴム手袋などを使いましょう。
腕の防護も忘れずに！
オニノゲシを洗う時の注意
オニノゲシを洗う際にもビニール手袋をしないと手が傷だらけになります。
野草を採って食べようと思う人は手の傷など勲章のようなものと気にしないかもしれませんが、濡れてふやけた手にグサッと刺さるとまるで心をえぐられたような気持になるので、オニノゲシを食べるのなんてやーめた！とならないように、ビニール手袋を準備しましょう！
ビニール手袋を準備し忘れた私のような人は、切り取った茎の端を持ち、水をたっぷり張ったボウルや鍋の中で揺らしながら洗うといいですよ。
オニノゲシを茹でる
オニノゲシは生食も出来るとのことですが、オニノゲシ初心者マークで生食はちょっと・・・。無難に茹でて食べることにします。
野菜を茹でる基本にしたがい、たっぷりのお湯に塩を入れて茹でます。
この時「サッとゆがく」という野菜の基本があたまをよぎったため、私は火が通った程度でザルにとり、水で冷やしました。
するとどうでしょう・・・
痛ーい！！！
オニノゲシの葉っぱのギザギザが、指の柔らかいところに刺さりました！
「茹でればギザギザは気にならない」という事前情報があったのにこの仕打ち！？
絶対食べられまいというオニノゲシの強い意志を感じましたが、ここで逃げたらまた痛い思いをして採るところから始めなければいけないと思い、頑張って水を絞りました！
繰り返しお知らせしますが、オニノゲシを調理する時にはビニール手袋を準備しましょう！
オニノゲシをおひたしで食べるならよく茹でて
当初予定ではオニノゲシを茹でておひたしで食べるつもりでした。
茹でれば葉のふちのギザギザは気にならないと言われたからです。
ところが、茹でた後の葉を絞った時に手に刺さったので、これを口に入れたら大変なことになるのでは？と思いました。
後で聞いたところによると、もう少ししっかり茹でるか、もっと若いロゼット状態の葉を食べるか、とても細かく刻めばよかったらしいですが、この時には茹でたお湯も流してしまい、指を刺されてプチパニックだったので、おひたしではない方法で食べることにしました！
ちなみに、おひたしで食べる場合には、ポン酢とかつお節でお手軽に食べるつもりでした！
オニノゲシは油炒めで食べると美味しい！
素材の味を楽しもうとしてしまったがゆえに茹で時間が短くなり、食べると口の中の安全が不安視されたオニノゲシ。油炒めにすると美味しいよ～！と誰かが言っていたのを思い出し、ざく切りにしたオニノゲシを、細切りにしたベーコンと一緒にバターでソテーしてみました！味付けは軽く塩コショウを！
美味しそう！という声と、トゲが・・・トゲが目視出来ますね！！と言う声が脳内に聞こえてきましたが、とりあえず実食！
恐る恐る食べましたが・・・味は悪くない！
もっとすごく苦くて、すごくエグイものを想像していて、騙されたつもりで食べてみたんですが、疑って悪かったと思いました！これは普通に野菜の代わりに食べられる味です！
一方で、茹で時間が短かったのか、葉が硬くなっていたのか、あるいはその両方が原因か・・・口の中はたまにトゲに刺されて痛かったです。
私は野草が好きで色々食べてみたいと思うのですが、家族は「雑草なんか食べなくていい」と言います。野草食を楽しいと感じない人に野草を出す時には、絶対美味しいものを出さないと以後食べなくなりますので、オニノゲシ炒めはこっそり作って自分一人で食べました。
トゲに気を付けつつ、もう少しやわらかく茹でて再トライしようと思っています。
オニノゲシの食べ方まとめ
・採集時と料理の時には手袋があったほうがいい
・初めて食べるなら茹で時間は長めに設定しよう
・触ってみてトゲが痛い場合は細かく刻むか油炒めに
・トゲさえクリアできればアクもクセもなく美味しい野草です！
注意：収穫時に茎から出る白い汁が服につくと褐変して落ちません
