ヨモギ

生のヨモギからだんご粉でヨモギの草餅を作ろう!

ヨモギの草餅で有名な和菓子屋さんに行ったら「春先にヨモギを家族総出で収穫して、硬めに茹でたものを絞って冷凍保存しているんですよ」と教えてくれた事がありました。

春の野草は美味しく収穫できる時期がとても短いものです。

そのお店は、年間通して草餅を作っているのですが、お店の奥さんが「冷凍しない生ヨモギで作った草餅は香り高くて美味しいですよ!」と教えてくれたので、なるほどそういうものかと思い、毎年春には摘みたてのヨモギで草餅を作っています。

買った草餅ももちろん美味しいけれど、自分で摘んで作ったおだんごも美味しいですよ~!

ヨモギを摘みに行こう!

ヨモギは庭に生えているのを摘んできます。
草の先端の指で折れるやわらかい葉っぱだけを選びます。
でも、ヨモギの香りを楽しみたい場合には、生えたての若葉だけでなく、少し時間が経った下葉を使うと、深いヨモギの香りが楽しめます。

ヨモギは初めの1回は土や埃を落とすためにザッと水洗いします。

2回目は、こびりついている土や、潜んでいる虫を落とすために少し時間をかけて水に浸けおきます。野の草なので消毒などしませんから、晩春にさしかかるとアワフキムシやアブラムシ、カメムシなどがついていることがあります。

3回目はボウルの中にヨモギを入れて、水道からの水流で汚れを洗い流すつもりで洗います。

ヨモギの草餅の作り方

お鍋にお湯を沸かし、塩を入れます。

沸騰したらヨモギを入れます。サッとゆがくのが風味を損なわないポイントですが、ヨモギは繊維が強いので、色が悪くならない程度でしっかり茹でるほうがヨモギがやわらかくなり、後の工程が楽になります。

茹でたら冷水に放ちます。粗熱がとれたら水は切らずにおきましょう。
繊維が強いのでギュッと水分をしぼってしまうと切れなくなって大変なんです。
ハンドブレンダーやミキサーなどでマッシュする場合にも、水分が必要なので絞りすぎないほうがいいでしょう。

ヨモギがいっぱい採れたなら、ギュッと絞ったものを1回使う分ごと小分けにしてチャック袋に入れて冷凍すると長く使えて便利です。

 

すり鉢を使う場合でも、フードプロセッサーかハンドブレンダーを使う場合でも、まずは包丁かハサミでなるべく細かく切ります。

 

なめらかになるまで根気よくすり潰しましょう。
途中で疲れたら「食物繊維が豊富な団子を作るんだ!」と割り切っちゃえば平気です!

おだんご用の粉を用意します。

今回はだんご粉250gを用意しましたが、上新粉や白玉粉でも同じように作ることができます。
料理を作る場合、レシピを検索したくなるのですが、使う粉によってレシピが変わってくるので、袋の裏の作り方を見る事をおすすめします。

今回使っただんご粉は、業務スーパーで買ったものです。裏を見ると作り方や水の量などが書いてあります。

この粉に対しては、水が200-215mlという事なので、すり鉢でペーストにしたヨモギを計量カップに入れ、そこに水を加えて215mlにします。私は砂糖を大さじ3杯生地に混ぜ込みました。

あとは、袋の裏に書かれた手順通りに、よくこねてひとまとめにします。
最初は粉がポロポロして水が少ないように感じますが、平らにした生地の中にポロポロしたところを取り込んでいくようなつもりで混ぜ込んでいくといいですよ。水を足しすぎてしまうと生地がベタついて手に負えなくなりますので、水を足しすぎないように気を付けて!

 

 

粉がひとつにまとまったら、蒸します。袋の裏には3~4個にわけると書いてありましたが面倒なので、一つの塊をなるべく平らにして蒸しました。

蒸す時には、蒸し器を使わなくても、浅く水を張ったお鍋に高台が高めのお皿を置いて、その上にクッキングシートを置き、鍋の蓋を少し間があくくらいにずらして使うのでもオッケーです。

というか、私はほぼそうして作っています。

 

20分くらい蒸したら、ボウルにあけて、すりこぎで全体を混ぜるように搗(つ)きます。
レシピによっては、この段階でヨモギを混ぜ込むスタイルもあるようです。私は、後混ぜするとムラになりそうな予感しかしないので最初からヨモギを練りこんでいます。たぶん、餅生地が冷えると混ぜ込みがうまくいかないので、後混ぜする場合には混ぜるヨモギを温めておくのがいいと思います。

別のボウルにお水を用意し、手を濡らしたら、手をグーに握った時に親指と人差し指で作れる輪っかの中に、テルテル坊主の頭の部分を握り出すようなイメージでつるっと丸いおだんごを作っていきます。

手の水が切れるとくっつきますので、濡らしながら作業しましょう。

置いたお皿にお団子がくっつくのが嫌であれば、餅とり粉を薄くお団子にまぶすといいです。
そんなものないよ!という場合の代用品は、片栗粉やコーンスターチ、上新粉でオッケーです。ちなみに私は今回「どうせすぐ食べちゃうし」ということで、なにもまぶしませんでした。

地域によっては、ヨモギ団子を黄な粉の中に入れて食べるところもあるようですね。それも美味しそう!

甘さ控えめのアズキとあわせて美味しい春の味覚、草餅の完成です!

ヨモギの草餅まとめ

おだんごの粉は、だんご粉、上新粉、白玉粉など、お好みで準備。

ググったレシピよりも、袋の裏側の情報を最優先する事!
袋の裏の「水、またはぬるま湯」という部分を「ヨモギペーストに水を加えたもの」に置き換えて作るのがおススメ。

生地には少し砂糖を入れます。砂糖には水を吸着して保持する保水性があるので、しっとりした生地となり、時間が経っても硬くなりにくいです。

黄な粉やあんこ、黒蜜などで、薫り高い春の味覚を美味しく頂きましょう!

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