「サツマイモの茎が食べられる」と言うと、うちの旦那などは「また変な物を食べさせようとしている!!」という拒否反応を起こしがちですが、サツマイモのツルは昔からよく食べられていた食材なのです。
「戦時中に学校の校庭を耕してサツマイモ植えていた」という話を聞いたことありませんか?あれは、芋だけの話ではなく、ツルも食べていたとの事。
私が「へぇー!サツマイモってツルも食べられるんですね!!」と言ったら、「あの頃を思い出すから俺はもう食べたくないなぁー」と遠い目で話してくれたおじいちゃんがいました。
その様子を見て「食べ物ってその時の記憶に直結するものだからなぁー」としみじみ思ったのですが・・・サツマイモ自体に罪はない!
育てやすくて美味しくて、家庭菜園が少し寂しくなる夏と秋の端境期にどんどん収穫出来る素敵な食べ物なので、サツマイモのツルが食材として食べられる事を広めていきたいです♪
サツマイモは救荒作物!
稲や麦類など一般の作物が凶作であったり、戦時中に主食の代わりに食べる目的で栽培する作物をの事を救荒作物と言います。ソバやサツマイモ、アワにヒエ。天候異変に強く荒地でも育成可能な植物たちです。痩せた土地にもスクスク育ってくれる最高の植物なんですね!
ちなみに、救荒植物というものがあり・・・救荒植物とは、
通常は食用にしないが
飢饉(ききん)の際に食用にする野生の植物。
というものだそうです。
ええそうです、お気付きになられましたか?
私、いもとあずきも色々な野生の植物を食べていますが、それはひとえに
来たるべき食糧危機に備えて
食べられる植物を見極めるためです!
・・・というのは完全に建前で、物好きだから食べています(笑)
サツマイモの茎を下処理しよう
サツマイモの茎とは言いましたが、葉っぱの軸を食べるイメージです。
葉っぱの部分を切り落として、軸だけにします。
私は「繊維が切れて食べやすそうだし見た目がカッコいいな!」と思うのでナナメに切ります。
サツマイモのツルの皮を剥くという人もいますし、お湯で下茹でするという人もいるんですが、私はしなくても全然平気。食物繊維は豊富な方が(・∀・)イイネ!!
サツマイモを切った時に出る白い汁が気になる場合は切る端から水にいれておくといいかも。やらなくても全然問題ありません。ワタシ的には!(笑)
サツマイモの葉っぱは食べられる?
もちろん、サツマイモの葉っぱも食べられますし、太いツルの部分も食べられます。
葉っぱは炒めるとちょっと粘りが出る感じ。虫が葉の中にいることもあるので食べるなら注意して洗いましょう。
太いツルのところは硬いので、食べるつもりなら下茹でしたほうがいいですよ。
ちなみに、↓の写真のツル先の部分は柔らかくて美味しく食べられるのですが・・・
霜が降りる前だったら、土に埋めておくと根が生えて再生するので
もっといっぱい食べられます!
ということで、今回は茎の部分は大地にリリース!
お料理には使いません♪
サツマイモのキンピラ簡単レシピ
お料理が苦手な私みたいな人にも「それならやってみよう!」と思えるような簡単レシピを紹介しておきますね!
・サツマイモの茎一握り分
・ゴマ油(なければ普通の油でOK)
・めんつゆ大さじ1
・砂糖大さじ1
めんつゆもストレートタイプやら濃縮タイプやら色々ありますので、自分の好みで調整してみて下さいね!
オプションで炒めた後にゴマをかけたり、炒める時にニンニクや唐辛子、味付けに豆板醤、オイスターソースやナンプラーを使うと毎回いろんな味が楽しめます♪
なので「これ美味しいからまた作って!」と言われても、
二度と同じ味が出ないことも多々あります!
・・・が、それもまたご愛敬~!
・水を切ってフライパンに油を敷いて炒めます。
・火が通ってきたら、めんつゆと砂糖を入れて軽く炒め煮にします。
あっという間に はい、完成!!シャキシャキの歯ごたえが美味しいですよ♪
サツマイモの茎の味はサツマイモ味?
サツマイモの茎の味を芋の味がして美味しいと評価する人もいるようなのですが、私の口では芋の味は感知できません(汗
もしかしたら、サツマイモの品種によるのかもしれないですし、栽培条件や食べる時期によっても味に違いがあるのかもしれないです。
サツマイモの茎を生でかじってみたところ、なんだか独特なクセがありました。
どこかで食べた事のある味だなぁーと考えて
金時草(きんじそう)に似ている!
と、思い当たりました!
金時草とは、葉っぱの裏が紫色でユニークな野菜です
沖縄ではハンダマーと呼ばれている、加賀の伝統野菜でもあります。
参考に・・・こんな野菜!↓
でも、炒めてしまえば芋のツルの味は特に気にならず、歯ごたえもよくて美味しいキンピラでしかありません♪
夏から秋の端境期、家庭菜園でとれる野菜がないなぁーという時に、サツマイモを育てている方がいたら、是非一度お試しくださーい!\(^o^)/